新年あけましておめでとうございます
皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
旧年中は、出水市社会福祉協議会の各種福祉事業推進にあたりまして、格別のご支援とご協力を賜り、深く感謝とお礼を申し上げます。
昨年(令和6年)は、元日に石川県能登半島地方を震源とするマグニチュード7.6の大地震が発生しました。能登地方各地で土砂災害、火災、海底隆起、家屋倒壊が相次ぎ、交通網も寸断されるなど奥能登地域を中心とした北陸地方の各地で甚大な被害をもたらしました。この度の災害に対し、被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。
能登半島地震では、能登地方が日本海に面した地形ということもあり、自衛隊等の援助活動も難航したことに加え、年末年始で多くの帰省者もいたことから、人的被害が拡大するなど社会的にも大きな影響がありました。「焼け落ちた『輪島朝市』」「地震で倒壊したビル」「海底隆起によって動けなくなった漁船」「寒い中での避難生活を余儀なくされた住民」連日ニュースで取り沙汰された映像は見るに堪えず、遠く離れた鹿児島からも何かできることはないかと模索する日々であります。
本会では、出水市や近隣で大規模な災害が発生した場合に、生活復旧を目的とした災害ボランティアセンターを設置します。被災者へのきめ細かな配慮と、活動するボランティアを繋ぐ役割として、日頃から行政や関係機関と連携・協働していくことが重要であり、災害と隣り合わせの現代で、地域に寄り添う体制作りの強化が求められています。また、本市では、少子高齢化による世帯規模が縮小している中、物価高騰の影響も加わり、生活に困窮している方や地域で孤立している方が見られるなど、新たな福祉課題に直面しています。災害などの有事の際だけでなく、日頃から地域で取り残される方がいない体制づくりが必要であることからも、本会の機能強化がより一層問われていると感じております。
本年も、出水市の地域福祉の先頭に立って各種福祉事業の更なる充実と発展に努め、子育て世帯から高齢者までの幅広い世代の方々が安心して住み慣れた出水市で生活していただける地域づくりを目指して参る所存ですので、皆様のご協力とご支援をより一層賜りますようお願い申し上げます。
最後に、皆様方のご健勝とご多幸をご祈念申し上げまして新年のご挨拶とさせていただきます。
令和7年1月
会長 吉田定男